白内障とは
「しろそこひ」ともいわれる「白内障」は、早い方で40代、一般的には50代以降によくみられる眼の病気です。カメラでいうレンズの役割をする水晶体が何らかの理由でにごり、それによってものが見えにくくなるといった症状を引き起こします。
白内障の原因
一番の原因は「加齢」ですが、ほかにもアトピーや糖尿病、遺伝、薬の副作用など複数の原因があるといわれています。
水晶体を構成しているタンパク質が何らかの原因で大きくなると白濁しやすくなります。また、タンパク質の中のアミノ酸が光によって分解されることで黄褐色に着色し、これがにごりになることもあります。
現れやすい症状
- ものがかすんで見える
- 二重三重に見える
- まぶしく見える
- 視力低下が起こる
- 眼の中央が外から見て白く見える(重度の場合)
白内障の治療
白内障の根本的な治療は手術のみとなります。手術では、水晶体にある「白内障」というにごりを取り除いて、網膜に到達する光の量を増やします。これによって現在ある自分本来の視力を取り戻すことができます。
当院では、このような白内障の日帰り手術を保険適用で行っています。
白内障の手術の流れ
STEP①検査・診断
検査機器を使って白内障であるかどうか、進行具合、ほかに眼病がないかなどを調べます。
その結果をもとに治療方針を定め、手術の予定日を決めます。
STEP②術前検査・手術時の説明
手術の前段階で、より詳しい検査を行います。具体的には手術後に使用するレンズを合わせるといった検査になります。
また、手術当日の注意事項などをお伝えします。
STEP③手術
点眼のみで局所麻酔を行い、手術をします。手術の時間は5分~10分程度で済み、痛みもほとんどありません。個人によっては眼を抑えられるような感覚がある程度です。
手術が終われば、帰宅していただいて結構です。
STEP④数日後に術後診断
眼帯を外して、眼の状態を診断します。
術後しばらくは激しい運動は避け、約1週間後から洗顔やメイクが可能となります。
投薬による観察治療も行っています
白内障の進行がそれほど進んでいない方や、早期に手術をしたくないといった方に対しては、点眼薬を用いた投薬治療も行っております。
経過観察をしながらある程度は進行をコントロールすることができますので、白内障の手術に対してお悩みの方はご相談ください。